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山内寿美個展「inside」レポート

スペースプリズムさんで開かれている、山内寿美さんの個展にお邪魔したので大急ぎでレポートします。

会場に入ると色とりどりのケースが壁にずらっと並んでいます。近づいてよく見るとケースは透明で、中に入っているものの色が様々だからだとわかります。

しかし、遠目には鮮やかでキレイにみえたキューブたちは、よくよく見ると毒々しい色の斑点がびっしりだったり、トゲトゲや針のようにとがったものが内側に詰まっていてちょっと、というかかなり怖そうです。

怖そうというより「痛そう」というのがより適切かもしれません。

斑点の増殖も視覚的と同時に触覚に訴えかけ、もっと直截な表現をすれば「ぞわぞわする」というのがしっくりきます。ともかく、なにやら生理的に反応してしまう部分が大きいです。

内に詰まっているものも血管や内臓を思わせるところもあり、一つ一つが何かの生き物っぽさも醸しています。

と、文章だけ読むとかなり生っぽく聞こえてしまうのですが、作品は透明な樹脂のケースにこれまたプラスチックのピンやチューブなど素材の正体は明白で、むしろ身近な「物質」が寄せ集められているだけです。

「だけ」というのはかなり失礼な言い方ではありますが、そうした素材をなんとも美しく同時に怖ろしい生き物に変貌させるところに作家の魔術(美術)の力が現れているようです。

まだまだ自分もうまく呑み込めていないのですが、ともかく多くの方に観ていただきたくて取り急ぎのレポートです。

コロナ禍もあって無理はいけませんが、ご都合が合う方はぜひ!

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◎展示情報
【展覧会名】 山内寿美個展「inside」

【会場」 スペースプリズム

〒461-0001 名古屋市東区泉1-14-23

【開催日時】

2021年9月16日(木)~9月26日(日)  12:00-19:00(最終日-17:00) 火休

 

 

 

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海牛目(かいぎゅうもく)  ただの美術愛好家  放し飼いと家畜の狭間にtwitterを回遊  展示周りも基本狭間のみ 作り手でもなくコレクターでもなく、自他ともに認める「観るだけの人」 体力の無さには自信あり
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