主に樟(クスノキ)を用いた木彫作品を制作。「正と負の両方が備わっていて、初めて自分のイメージする生性が表現できる」との思いを基に生と死、成長と衰弱、生成と崩壊、過去と未来など両極のベクトルを同時に内包するのが特徴です。具象のみならず時間そのものや、波、時とともに変化する気持ちなども表現してきました。
今展では今年から試みているドローイングも展示します。平面に向かうことにより彫刻作品にも変化が生まれたという、今現在の湯浅未浦の作品をご高覧いただければ幸いです。
以下DMより)
クラシックの調べにのり、指にインクや絵具をつけ紙に直接ドローイングをする。今年に入ってはじめた試みだ。たまたま、車中でモーツァルトの「フルートと管楽器のためのアンダンテ」を耳にした時、頭上に、浮かび動く線が見えた。白い紙を見ていても何ひとつ描けないのに、曲が流れるとラインが踊る。1枚にかける時間はほんの数秒。クロッキー帳のページを次々と繰り、感じ取った形を留めていく。
今一瞬のものを形にする呼吸、生きている線とそうでない線があるように、生きた形もあるはずだと考える。また作品自体も生き物として捉え、内から内へ蠢き行き交い呼吸しているような彫刻を目指す。定期的にドローイングを続けるうちに彫刻作品も変化していることに気づいた。つくり込む部分、逃す部分、新たなリズムを感じている。
描くことを避けてきた自分が、こうして素直な心持ちで平面に向かっている状況に驚きもする。だが、型にはまりすぎて動けないよりも、その時々に感じたことを表現する中で、違った自分が見つかる「変化」を楽しみもしている。これが2023年現在の湯浅未浦なのだ、と。
作品/「流」h29 w23 d5cm 2022
【展覧会名】
Yuasa Miho Exhibition
【開催日時】
2023-06-10 〜 2023-06-25
13:00 − 20:00
休館日:会期中無休
【ジャンル】
【会場】
L gallery
愛知県名古屋市名東区本郷 1-43The Apartment LiF F-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
■アクセス■
地下鉄東山線本郷駅下車、2番出口(北方面バスターミナル側)より徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。
【お問い合わせ先】
L gallery
052-774-5599