だが畏怖の念を抱かれてきた彗星も観測し続けていくと、周期性を持つ天体の運動であることが理解される。例えば、先のハレー彗星ならば、およそ75年周期の海王星族であるというように。周期があるということは、そこに過去と未来を重ねることもできる。そのような彗星の存在が、時間の経過を表現したいと思う作家のイメージにぴたりときた。
一般的な絵具とは違い、銀箔にしろサイアノタイプにしろ、錆び、感光し、素材自身が転じ図像が浮かび上がる。そして留まることを知らず、ともに空気や光に影響を受け変化していく。いや、敢えて変化していく余地を残してつくられた、過去から未来へ向けて変化し続ける絵画。だからこそ、それは今一瞬しか目にすることのできないイメージとも言える。遠く離れた東洋と西洋、時間と距離を飛び越えて、同じ彗星を見たやもしれぬ人々の視線を重ねあわせて。
作品/「untitled」2019 375mm×475mm(部分)
【展覧会名】
Sugai Asahi Exhibition
【開催日時】
2022-11-26 〜 2022-12-11
13:00 − 20:00
休館日:会期中無休
【ジャンル】
【会場】
L gallery
名古屋市名東区本郷 1-43The Apartment LiF F-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
■アクセス
地下鉄東山線本郷駅下車、徒歩7分。
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須貝さんの彗星,宇宙のロマンを感じます。彗星のことを知り,,絵画でご自身の感性を表現されているように感じています。素晴らしいです。
案内状をお送りいただきありがとうございます。
評議員・理事の方々も展覧会を楽しみされていると思います。