この日も、何ともチャーミングなドローイングを目にして「これも慶二さんの作品ですか!?」と、思わず声に出してしまった。以前から一度やってみたかったという。額というと脇役、でしかないようで気に食わないと本人。額はこの時「物語」そのもの。あるいは描かれた童子は、さしずめ小さな花。一輪挿しの器と花のようだとも思われた。
オブジェからは優雅さや愛らしさ、滑稽さなどさまざまなオーラが放たれている。土偶は既に完成されているものであり、その土偶からヒントを得てつくられたものではあるが、単なる模倣ではない。21世紀の今、現在の作り手により生み出された象(かたち)なのだという気概が、これを「土象」と名付けさせる。
自身の彫刻をフロッタージュした作品。千体仏から着想された、わずか数センチの「仏」。新たな試みは続くし「いつか、本当に千体仏を作りたい」さらりと口にもする。ものづくりの挑みに果てはない。やわらかに切っ先を突きつけられ身震いをした。
作品/”土象(どぞう)” h.110-190 x w75-115 x d55-67cm 2020
【展覧会名】
Ito Keiji Exhibition
【開催日時】
2021-04-10 〜 2021-04-25
13:00 − 20:00
休館日:会期中無休
【ジャンル】
【会場】
L gallery
名古屋市名東区本郷 1-43The Apartment LiF F-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
作家在廊日 4/10 (土)
アクセス:地下鉄東山線本郷駅下車、2番出口(北方面バスターミナル側)より徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南の駐車スペース N にお停めください。
【お問い合わせ先】
L gallery
052-774-5599