「リベラルアーツ×震災×協働」
小森はるか+瀬尾夏美,8年目の陸前高田で聞く・語る・伝える「二重のまち/交代地のうたを編む」
あたらしいまちの姿が見え始め、かつての面影が遠ざかりつつある2018年9月の陸前高田。アート・ユニットの小森はるか+瀬尾夏美は同地で、まちの人と遠くの土地からやってきた若い旅人が出会い、対話を重ね、風景を共有するための仮設的な場をつくるプロジェクト「二重のまち/交代地のうたを編む」を行いました。今回は、その記録でもある映像の上映後、東北で記録活動に取り組むアーティストと人びととの協働の場について語ります。
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芸術大学にとって、リベラル アーツ(教養)とは、なんなのでしょう。「音楽」や「幾何」が、 古代から中世を通して、自由七学芸にも位置づけられていることを踏まえるなら、芸術はリベラルアーツの重要な一部でし た。そして今もそうであるとの思いから、名古屋芸術大学では、 2017年度より芸術学部に新しく芸術教養領域を創設しました。この公開講座は、今日のリベラルアーツをあらためて問うべく、「リベラルアーツ × X」(リベラルアーツかけるエックス) との題で、昨年度、一昨年度に引き続き、開催されます。 教養と何か(X)をつなぐ、教養を何かで読み解く、あるいは 何かをもって教養に切り込む、そんな試みです。各界で活躍する方を講師にお招きし、それぞれの分野・テーマを教養とかけあわせてみるとき、そこには何が生まれてくるでしょうか。今回は、「リベラルアーツ×震災×協働」をテーマに、震災後、東北の地で記録活動に取り組むアーティストの多様な人びととの協働の場について触れていきます。
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◉ゲストプロフィール
小森はるか+瀬尾夏美
映像作家の小森と画家で作家の瀬尾によるアートユニット。2011年3月、ともに東北沿岸へボランティアに行ったことをきっかけにして活動開始。2012年より3年間、岩手県陸前高田市に暮らしながら制作に取り組む。2015年、東北各地で活動する仲間とともに、土地と協働しながら記録をつくる組織、一般社団法人NOOK(のおく)を設立し、仙台に拠点を移す。現在も陸前高田での制作と対話の場づくりを活動の軸にしながら、全国各地へ赴き巡回展を開催している。
◉タイムスケジュール
15:00 あいさつ
15:10 上映『二重のまち/交代地のうたを編む』
16:40 休憩
16:50 小森さん+瀬尾さんからプロジェクト関するトーク
17:20 小森さん+瀬尾さん、水谷仁美(せんだいメディアテーク/名古屋芸術大学リベラルアーツ総合研究所研究員)による座談
18:30 終了(予定)
◉上映作品「二重のまち/交代地のうたを編む」
(2019年/80分予定/小森はるか+瀬尾夏美)
新しいまちの姿が見え始め、かつてのまちの面影が徐々に遠ざかりつつある陸前高田 で行った、まちの人たちと遠くの土地からやってきた旅人(=パフォーマー)が出会い、 会話を重ね、風景を共有するための仮設的な場をつくるプロジェクト。旅人たちはこの 土地で編まれた物語『二重のまち』の朗読を通じて、15日間の滞在で見聞きし、思考し たことを発話しようと試みる。ちいさな“継承”の始まりを記録した映像作品。
◉関連イベント
2019年6月29日(土)14:00-16:30
小森はるか+瀬尾夏美『波のした、土のうえ』上映+トーク
会場:アートラボあいち
「波のした、土のうえ」(2014年/68分)
津波をうけた沿岸の町、陸前高田で出会った人びとの言葉と風景の3年8ヶ月の記録 から物語を起こすように構成された3編の映像。この町に暮らしていた人びとと小森は るか+瀬尾夏美の協働によって制作された。同名の展覧会のインスタレーション内で も上映され、全国各地に巡回した。
[問い合わせ]
名古屋芸術大学 リベラルアーツインフォメーションセンター
Tel & Fax: 0568-22-0123
Email: nua_la@nua.ac.jp
https://www.nua-la.jp
主催:名古屋芸術大学
協力:あいちトリエンナーレ実行委員会
企画:名古屋芸術大学 芸術教養領域 リベラルアーツ総合研究所
【展覧会名】
小森はるか+瀬尾夏美,8年目の陸前高田で聞く・語る・伝える 「二重のまち/交代地のうたを編む」
【開催日時】
2019-06-29 〜 2019-06-30
6月29日(土)14:00-16:30、6月30日(日)15:00-18:30
休館日:なし
【ジャンル】
【会場】
Art Lab Aichi
愛知県名古屋市中区丸の内三丁目4-13愛知県庁大津橋分室2~3階
【料金】
入場無料
【詳細】
【お問い合わせ先】
名古屋芸術大学 リベラルアーツインフォメーションセンター
nua_la@nua.ac.jp
0568-22-0123