普段何気なく見ている風景も、見る人の背景にある文化や生活が異なれば印象や読みとる情報も変化します。それは、数々の詩や物語、芸術作品や映像が、風景に対する私たちの感受性や想像力を育て、文化的アイデンティテイを形づくってきたためです。近年、SNSの普及やテクノロジーの進展によって、私たちの視覚体験は空間的・時間的な制限を超越し、日常で目にする風景の質も大きく変化しています。その変化は、新しい認識をもたらす一方で、固有の文化・風土に根差した風景への感受性を均質化し、地域の景観や共同体の破壊にもつながりかねない危険性をはらんでもいます。
いま、眼の前にある生の“風景”と切実かつ親密によりそうためには、どのような想像力のはたらきが有効になるのでしょうか。この問いと向き合うための機会として「Para-Landscape」展は企画されました。美術館の5つの空間を舞台に5名のアーティストが作りだす、それぞれの”風景”=パラランドスケープがそのヒントを与えてくれるでしょう。
*「Para-」…「~を越えて」あるいは「~とともに」「~にそって」を意味する接頭辞。
【展覧会名】
パラランドスケープ “風景”をめぐる想像力の現在
Para-Landscape Imagination to Face the Changing Reality
【開催日時】
2019-01-04 〜 2019-03-24
9:30-17;00
休館日:月曜(ただし1/14、2/11は開館)、1/15、2/12
【ジャンル】
【会場】
三重県立美術館
Mie Prefectural Museum
津市大谷町11
エリア:愛知県周辺
津市大谷町11
【料金】
一般800円 学生600円 高校生以下無料
【詳細】
出品作家
伊藤 千帆 Chiho Ito
稲垣 美侑 Miyuki Inagaki
尾野 訓大 Kunihiro Ono
徳重 道朗 Michiro Tokushige
藤原 康博 Yasuhiro Fujiwara
【お問い合わせ先】
高曽・広報
059-227-2100