美濃加茂市民ミュージアムでは、毎年「芸術と自然」をテーマに、現代美術家によるレジデンスプログラムを開催しています。今年度は京都在住の美術家・中村裕太(1983-)を紹介します。
本展では、この地にまつわる2つのストーリーラインが設定されています。ひとつは、1913年に地理学者の志賀重昴(1863-1927)が木曽川に来訪し、「木曽川岸、犬山は全く(ドイツの)ラインの風景そのままなり」と手紙に記したことをきっかけに「日本ライン」と呼称されたこと、もうひとつは1883年に昆虫学者の名和靖(1857-1926)が下呂市金山町で新種のチョウを発見し、後に「岐阜蝶」と命名されたことです。この2つのエピソードを手がかりに、木曽川流域で「石」と「チョウ」を観察することから作家は制作を始めました。
中村は、自らの手で集めた物品や資料を探求しようとする視点と、石やチョウが見ている世界を想像しようとする視点を持ち合わせています。そうした視点をもとに木曽川の自然や暮らしを所蔵資料とともに再構成しようとする制作方法は、博物館という装置に新たな視座を与える試みでもあります。作家の美濃加茂での足跡を辿るように、展示室から森へと道のりが続いていきます。
本展では、この地にまつわる2つのストーリーラインが設定されています。ひとつは、1913年に地理学者の志賀重昴(1863-1927)が木曽川に来訪し、「木曽川岸、犬山は全く(ドイツの)ラインの風景そのままなり」と手紙に記したことをきっかけに「日本ライン」と呼称されたこと、もうひとつは1883年に昆虫学者の名和靖(1857-1926)が下呂市金山町で新種のチョウを発見し、後に「岐阜蝶」と命名されたことです。この2つのエピソードを手がかりに、木曽川流域で「石」と「チョウ」を観察することから作家は制作を始めました。
中村は、自らの手で集めた物品や資料を探求しようとする視点と、石やチョウが見ている世界を想像しようとする視点を持ち合わせています。そうした視点をもとに木曽川の自然や暮らしを所蔵資料とともに再構成しようとする制作方法は、博物館という装置に新たな視座を与える試みでもあります。作家の美濃加茂での足跡を辿るように、展示室から森へと道のりが続いていきます。
【展覧会名】
中村裕太|日本ラインの石、岐阜チョウの道
Yuta Nakamura | Japan Rhine Stone, Luehdorfia japonica Line
【開催日時】
2018-09-22 〜 2018-10-28
9:00-17:00
休館日:月曜日(ただし、祝日の場合は開館し、直後の平日休館
【ジャンル】
【会場】
美濃加茂市民ミュージアム
Minokamo City Museum
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
エリア:愛知県周辺
岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
【お問い合わせ先】
和歌由花
museum@forest.minokamo.gifu.jp
0574-28-1110