復元の仕事はとにかく自分を出さないこと。当時の技術や考え方を見つめ直しながらノミを振るう時間が続く。そうして改めて自身の制作に立ち戻った時、自分を前面に押し出し表現する仕事に戸惑ったそうだ。充電期間などと、うそぶいてもみたが実のところ、頭の中はすっかり混乱していたのだと。一呼吸ずつ自身を取り戻し整えるには、作品と向き合うほか術はなかった。
また、木に対する姿勢が柔軟に変化していることにも気づかされる。以前は、つくりたい形を木に託すように彫りすすめていた。突き詰めて、彫り込みすぎるきらいも、ままあった。今は木の成りを生かすような仕事が増えた。新たな視座で生み出される作品たち。「き」とは無論、木であるが気や己でもあり生、希、綺や輝でもあるだろう。 き、ありき。
作品/鳥の視点 – 山 – 2026 H191 W167 D164mm 木彫(クスノキ)、彩色、レジン
杉浦誠
1968年 愛知県生まれ、名古屋市在住。
現在、東京藝術大学大学院美術研究科、非常勤講師。
井波彫刻伝統工芸士・吉田信久氏に師事。
独立後はアジア、アフリカ、ヨーロッパ等の国々を巡り、多くの影響を受け帰国。
2001年、彫刻家・籔内佐斗司氏の元で四天王制作に携わる。
同年、第9回木彫フォークアートおおや(兵庫県養父市)グランプリ受賞。
近年は、琉球王国文化遺産集積再興事業などでも腕を奮う。
【展覧会名】
Sugiura Makoto exhibition
【開催日時】
2026-06-06 〜 2026-06-21
13:00 – 20:00
休館日:会期中無休
【ジャンル】
【会場】
L gallery
愛知県名古屋市名東区本郷 1-43The Apartment LiF F-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
アクセス
地下鉄東山線本郷駅下車、徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南側の駐車スペース N か近隣のコインパークをご利用ください。
【お問い合わせ先】
L gallery
0527745599

