ひたすら陽を求めて外に出ては
目を瞑って光を浴びていた、ロコ
まるで光合成をするように
そして奇跡的に命をつなぎとめた
とどまる命と、とぎれた命
連なる、近しい者との別れ
手を差し伸べてくれたのは
太陽や空や海、庭にいる動植物たち
身の回りの「自然」だった
そう、人間を含めこの世のイキモノは
すべて自然と一体なのだと知る
死すらもまた
海岸に打ち捨てられたゴミは
波にさらわれ海の中を漂い
いずれ海底に沈んでいく
排出されることも
土に還ることも許されず
ただただ蓄積していく
深い海底に沈む光景を想像する
取り囲むイキモノたちと
言葉なくして会話を交わし
身体の内には海を住まわせて
海底の庭に想いを馳せる
時折、不廃物を取りだし果とする
ほんの少し健やかさを取り戻すために
小澤香織
静岡県浜松市生まれ、愛知県在住
2004年、名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業。
人から譲り受けたもの、拾ったもの、あるいは、ごみになるもの、昆虫の亡骸や枯れた植物、自身の毛髪など「役目を失ったもの」を素材として作品を制作。一例として2014年から制作を続ける、洗濯機のくず取りネットにたまった糸くずで作った「Teddy Bear」シリーズなど。
2017年、美術作家・丹羽康博と人とのコミュニケーションの場に〝心地よい変化〟をもたらすような表現活動を目指すクリエイティブユニット「Ashita Nomu Soup」結成。アート・デザインによる作品制作や空間演出をはじめ、展覧会ごとにZINEを制作。2020年夏より愛知県常滑市にある自宅兼アトリエスペースを「Ashita Nomu Soup STUDIO」としてオープンした。
【展覧会名】
OZAWA Kaori exhibition「The sea of the body The undersea garden」」
【開催日時】
2025-08-23 〜 2025-09-07
13:00 – 20:00
休館日:会期中無休
【ジャンル】
【会場】
L gallery
愛知県名古屋市名東区本郷 1-43The Apartment LiF F-1
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
アクセス
地下鉄東山線本郷駅下車、徒歩7分。
エントランスの呼出しボタンF-1を押してお知らせください。
お車でお越しの方は、建物南側の駐車スペース N か近隣のコインパークをご利用ください。
【お問い合わせ先】
L gallery
052-774-5599

