瀬戸市のcafe Barrackにて開かれている、植松ゆりかさんの個展を観てきたので報告します。
cafe Barrackさんは古い建物を再生したカフェ&ギャラリーということで、手前がカフェスペース、奥が展示スペースになっています。
あたたかな雰囲気のカフェを通り抜けて展示室に入ると、やはり再生した建物だからか壁や天井に癖を感じる空間になっています。
展示に関しては(いつもの手ですみませんが)先にTWしたものを転記します。
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とはいえ皮は裏返しになっており、中身が露出している部分が本来の表のようで、色も鮮やかでふわふわしている
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TWしてからやや時間が経ってみると、書き漏らしたものやちょっと印象が変わってきた部分もありますので、その辺りを以下に書いてゆきます。
TWでは十分に触れることができなかったのが、ぬいぐるみの表面に塗られたシリコンです。
実際目に触れる部分としては最も面積が多く、大部分がシリコンに覆われているものもあります。
白い色なため作品は全体に白っぽくなりわずかに元の動物の色が覗く程度なのですが、元の表面はフワフワとしているせいかよく目につく一方でシリコン部分は目立たない感じです。これは元の動物がなんなのかをつい探りたくなるからかもしれません。
再度確認すれば、作品は動物のぬいぐるみを解体し、一部の皮(?)は裏返されてまた縫い合わされていますが、シリコンは裏返された部分に塗られているようです。
ぬいぐるみの外観は縫い目もむき出しで、フワフワとややテラっとした白の皮のつぎはぎです。
当初は元の動物の内側がむき出しにされていると思ったのですが、内側だった面はシリコンに覆われて隠されています。
白いシリコンはこの生き物(?)に与えられた新しい皮膚なのかもしれません。
それらはもはや、かつてクマだったとかゾウだったこととはなんのかかわりも持たない、
つぎはぎの外観が本来の姿であるぬいぐるみとして堂々と存在しているようです。
この「堂々と」という印象は、頭に配された金ぴかの後光も一役買っていそうです。
展示を観終わりカフェを後にしてからちらっと、「はてあの建物、元はなんだったんだろう?」とも思ったのですが、
それもどうでもいいことでしょう。
素敵なカフェとアートスペースがある。ただそれだけで充分な気が今はしています。
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◎展示情報
【展覧会名】
植松ゆりか 個展 「STRAY GEEP」
【会場】
Art Space & Cafe Barrack
〒489-0814
愛知県瀬戸市末広町1-31-6
【開催日時】
2020年3月19日(木) – 4月19日(日)
木・金 11:00 -18:00
土・日 11:00 -19:00
月火水定休
4月19日(日) 19:00 – クロージングパーティー