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吉田葵 個展「in line with」 感想レポート

 

ささしまライブにできたグローバルゲート内のgaregeで行われている、吉田葵さんの個展を観てきたので感想とお店の訪問記を。

グローバルゲートというのはショッピングモールの名前のようで、その中にいくつかお店が入っています。飲食店はもちろん、楽器屋さんだったりスポーツ用品店だったり。
ささしまライブ駅と直結していますが、名古屋駅から歩けなくはない距離です。(自分はもちろんあおなみ線で行きましたが…)

で「garage」さんは植物・園芸用品・雑貨のお店のようです。

新しい建物にお店も新しく、おしゃれ感いっぱいです。

3階の店の奥が展示スペースになっています。

グリーンだらけの店内を抜けてくるとここだけ無機質な感じがしますが、いわゆるホワイトキューブとは全く異なり、「無機質」あるいは「無造作」な感じを演出した装飾的な空間です。

比較的空間は広く天井も意外と高いのですが、吉田さんの作品はカラフルで空間に負けることなく、場を作り出していたのが印象的でした。

作品は、リボンや紐をモチーフにした作品が主体で、これまでも見られた奥の画面に浮かせた絹の画面が重なり、下面と上面が複雑に絡まり合い一つの画面を作る作風は健在です。

一方、会場の中央を占める「きろく03」と題された展示領域は、いくつかの作品のまとまりによって構成されています。

とりわけ、壁に掛けられた平面作品は、岩絵の具を背景にリボンあるいは紐が、象徴的な事物を想起させるような形で描かれています。

この作品群は、特に背景のかっちりした色面が力強く、それに拮抗するようにリボンも力強さを感じさせます。

これまで見慣れた絹を用いた二層の絵画は、逆に描かれ方も作品自体も軽やかさが命であり魅力のように思います。

これはどちらが良いとかといった話ではなく、紙と絵具で力強さから軽やかさまで表すことができる、絵画というものの懐の深さゆえではないかと思います。

もちろん、それを作品という実体に表すことができる吉田さんの力があって、はじめて出現させられるのは言うまでもないことではあります。

自然たっぷりの店内で、いっとき虚構の世界に遊ぶのもまた楽しといったところでしょうか。

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◎展示情報

【展覧会名】
吉田葵個展「in line with」

【会場】
gallery gareco
名古屋市中村区平池4-60-12 グローバルゲート3Fgarage内
【開催日時】
5/4(金)〜15(火) 10:00〜20:00

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海牛目

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海牛目(かいぎゅうもく) ただの美術愛好家  社畜と家畜の狭間にtwitterを回遊  展示周りも基本狭間のみ 作り手でもなくコレクターでもなく、自他ともに認める「観るだけの人」 体力の無さには自信あり
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