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「New Face!」/ジルダール ギャラリー : レポート

こちらのギャラリー初出展の男性アーティスト3名のグループ展とのこと。
性別はともかくも、初ということで紹介と親しみやすい小品が中心になっています。

入口でまずカラフルな折り紙の作品に目を奪われます。
折り鶴や風船、鎖など、なじみの折り紙の形が、鮮やかな色で作られています。
ただ、質感はちょっとマットでふっくらしています。
堀康史さんの作品は、折り紙を樹脂で再現しているようです。
紙のシャープさとは違った、厚みのある形はまったりとした温かさを感じます。

左手の壁にはインクによるドローイングに加え、細い線が絡まるように描かれた卵の殻が並ぶ作品があります。
一つでは脆さを感じさせる卵ですが、いくつも並ぶとこちらがたじろぐような強さといいますか、迫力すら漂わせています。
こちらのギャラリーの名物ともいえる鏡コーナーに展示された、卵の殻のインスタレーションはなかなかの圧巻でした。
こちらは、アーサー・ファンさんの作品です。

奥の方には、馬見塚喜康さんの油彩作品が並んでいます。
先のお二方は、作品の形式になかなかの工夫がなされていますが、馬見塚さんのはてらいのない絵画です。
この作家さんの作品は以前にもいくつかのグループ展で観ていますが、夜の街や家の灯りを描いた作品が印象に残っていました。
今回の展示では、すべて「こもれび」を描いています。
暗い夜からまばゆい昼間の景色になり、がらっと変わった印象です。
ただ、以前の作品も「光」を描いていたという点では、つながっているのかもしれません。

三人三様、バラエティに富んだ展示ですが、会場全体が光に満ちたような明るく楽しい展示になっています。

やっと春めいてきた季節にぴったりの会場をあとにすると、ギャラリーまでの道の桜がいっそう華やいでみえました。

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展示情報

【展覧会名】
New Face!

【開催日時】
2017.3.31~4.23sun
11:00-18:00
会期中無休

【会場】
JILL D’ART GALLERY/ジルダール ギャラリー

名古屋市千種区仲田2-2-6

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海牛目

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海牛目(かいぎゅうもく) ただの美術愛好家  社畜と家畜の狭間にtwitterを回遊  展示周りも基本狭間のみ 作り手でもなくコレクターでもなく、自他ともに認める「観るだけの人」 体力の無さには自信あり
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