下家杏樹 (しもいえあんじゅ)は、2020年名古屋芸術大学大学院美術研究科卒業。
下家杏樹が描く作品は、無邪気に遊ぶ子供たちや様々な事物が、まるで軟体動物のように変幻自在にその姿を伸び縮みさせ、柔らかな曲線が軽快に入り乱れています。
どこか懐かしさを感じさせるキャラクターたちはセピア調の色彩と相まって、レトロな雰囲気をまとい、強弱のある描線とフォルムが、より有機的な世界を形作っています。
一見、親しみやすく楽しげな味わいの中には微妙に「毒」や「苦み」もブレンドされて、一筋縄ではいかないこの作家の個性を感じさせます。果たして彼女が描こうとしているのはユートピアなのでしょうか?それともディストピアなのでしょうか?
デジタル化が急速に進むこの社会を背景に、フラットでクールな画面構成が主流となっている今般の現代アートですが、線と色彩と有機的なフォルムに徹底的にこだわり、画面の中のすべてに生命をあたえようとする下家杏樹の柔らかな絵画空間は、まだ誰もが見たことのない、「懐かしいのに新しい」世界観を与えてくれるでしょう。
【展覧会名】
下家杏樹「だれにもナイショで展」
Anju Shimoie solo exhibition
【開催日時】
2020-09-25 〜 2020-10-17
11:00~18:00
休館日:日曜、月曜
【ジャンル】
【会場】
NODA CONTEMPORARY
NODA CONTEMPORARY
愛知県名古屋市中区栄3丁目ー32-9アークロック栄ビル3階
エリア:名古屋市中区
愛知県名古屋市中区栄3丁目ー32-9
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
【お問い合わせ先】
三原
info@nodacontemporary.com
052-249-3155