大西佐奈の作品は、透けるほど薄い絹に油彩で表現された抽象画で、独特の透明感が観る者に心象風景や埋れていた記憶を想起させます。今回の展示では絹の裏側に存在する見えない色が、光の反射によって可視化されるという試みがなされている作品があり、環境光によって色彩が変化することを改めて感じさせます。そしてEnneの大きな空間だからこそ展示できるシェル賞2020の入選作品もご覧いただけます。皆様のご来場をお待ちしております。
Artist note
作品を描く時に思い出すふたつの感覚があります。ひとつは幼い頃に夜の海で泳いだ記憶です。夜になると空も海も判別できなくなり、闇しか無い恐怖のなかで、海面を意識しながら泳いだ時の感覚が、今の制作のテーマである平面性と物質の関わり方を創り出したのではないかと感じています。もうひとつは私が32歳の春、父が亡くなり荼毘に付され、白い煙となって空へ上っていくのを見送った時のことです。昔から形のないものを描きたいと思っていた私は父のその姿をみて雲のような大気のような存在を描きたかったのだと気が付き、難しいけれど今もそう思っています。
大西 佐奈
略歴
三重県に生まれる
2008.3 沖縄県立芸術大学院造形芸術研究科絵画専修修了
2006.3 沖縄県立芸術大学美術工芸学部絵画専攻卒業
2004-05 グランドショミエール芸術学校在籍 （パリ フランス）
【展覧会名】
大西 佐奈 作品展 「雲をおもい海をおよぐ」
Sana Onishi Art Exhibition
【開催日時】
2022-04-06 〜 2022-04-17
12:00～18:00
休館日：月・火定休
【ジャンル】
【会場】
Enne_nittouren
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愛知県名古屋市東区代官町26-20日陶連原料ビル１F
エリア：名古屋市内
愛知県名古屋市東区代官町26-20
【Webサイト】
【料金】
入場無料
【詳細】
［喫茶企画］展示に合わせた特別メニューをご提供いたします。
4月10日／12:00〜17:00 CAFEめがね書房
4月13日〜17日／12:00～17:00 日本茶インストラクター Sachi
【お問い合わせ先】
土屋
090-2573-7120
Tags: 絵画